Songs

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瓦礫の海に祈りを捧ぐ

詞:watai shota

壊れた白熱灯咥えてさ
瓦礫に埋まった街を踏み鳴らし
横たわる不安やうつ伏せの孤独に
その体を震わせて 月に吠える

溢れる一滴の間隔の様に
夜空へと散った星は不規則に並ぶ
こびり付いた映像が視界を遮って
薄汚れた犬を見た

ヘッドライト 見えるかい
懸命の命が神様なんてものに吹き消されるのさ
答えてくれよ 僕らはいつの間に罪を犯した
罪を犯したんだ

 

犬は白熱灯を捨てた
「君の命だって似たようなもんさ」
頬を伝った水滴が降り出した雨と混ざった
なるほど その通りだ

変幻自在の理想像は挙げ句の果てに散らばった
「もうどっか行ってくれよ」って声も無くなった

ヘッドライト 見えるかい 代替品の命が
神様 それじゃあんたは架空のヒーロー?
教えてくれよ 僕らはいつの日か無かったことにされるのか

 

命を 雨を 白熱灯の明かりを ベランダ越しに見えたなんでもない夕日を

日々を

 

幾千の夜に零れた無数の命が
それでも朝を待ってる

 

「見えるかいヒーロー?」

 

教えてくれよ
僕が消えた今日に君は泣くかい?

 

ヘッドライト 見えるかい
無数の願いが壊れた白熱灯へと火を点けるんだよ
答えが無くても僕はこの声で世界を鳴らした

 

掻き鳴らした
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